オイルについて考える~自分に合ったオイルの選択~

オイル交換が車の性能を維持するということは理解していただいていると思います。
ただ、オイルの種類まで理解して交換している方は少ないと思います。
車、1台1台に付属しているメンテナンスノートという冊子の中の指定オイルの欄を確認したことはありますか?
例としてトヨタのメンテナンスノートの中の指定オイルの欄は↓のような感じです。
なんのことかよくわからない・・・
そんな感じがすると思います。
でも簡単に言ってしまうと・・・
「あなたの車に合わない変なオイル使うなよ!!」
そういうようなことが書いてあります。
初めの部分に、
使用するオイルの品質により、自動車の寿命は著しく左右されます。
そんなことが書かれています。
これは、洒落にならないくらいその通りです。
以前、古い軽トラックのオイルを自分で変えた方がいました。
ホームセンターで買った軽自動車用と書いたオイルでした。
このオイルを使用した数千キロ後、エンジンが壊れました。
壊れたエンジンをバラして点検したところ、メタルという部品がすり減っていました。
このメタルという部品はエンジンオイルで常に保護していなければならない部品です。
エンジンオイルが無くなったり劣化したりして保護ができなくなった場合にこのような状態になりことが多い部品です。
オイルを変えたいたのにこの軽トラックがこうなってしまった原因は、
エンジンオイルの選び方。
でした。
その車に適するオイルよりも柔らかいオイルを入れてしまったことが故障の原因になってしまいました。
エンジンオイルはただ変えればいいってものではないんですね。
正直ここまではっきり結果が出てしまうことは稀ですが、ここまでとは言わなくても間違ったオイル選びをするとエンジンにダメージを与えてしまうことは明らかです。
メンテナンスノートの中に、SAE5W-30 や SAE10W-30 や SAE5W-20 や SAE0W-20などと書かれていると思います。
この初めについているSAEは米国自動車技術協会で定められた粘土分類でこの部分はあまり難しく考えなくてもいいと思います。ただの規格だと思っていただけると大丈夫です。
大切なのはそのあとの数字になります。
前の数字が低温粘土、後ろの数字が高温粘土と呼ばれるものです。
一般的によく使われる5W-30というオイルを例にしてみましょう。
5Wが低温粘土。ちなみにWは「Winter」の略。
30が高温粘土になります。
Wの前の数字が小さいほど寒い時にも固くなりにくいオイルということになります。
後ろの数字は、オイルが温まったときにどのらいの固さになるかを表しています。
対応外気温は、0Wでー35℃、5Wで—30℃、10Wでー25℃となっています。
日本ではどのオイルを入れても一応対応していますね。
例えば、5W-30のオイルと0W-30のオイルがあるとします。
この数字の幅が多いほどいいオイルといわれています。
温まった時が同じで冷えている時が固くなりにくいなら同じ値段であるとするならば0W-30を入れるべきと思われがちですが案外そうでもないもんです。
エンジンオイルは部品と部品の隙間を埋めるという事を全開書かせていただきました。
この隙間が熱膨張の関係で冷えているときは大きいんですね。
大きいという事は固いオイルのほうが油膜が厚いので適しているんですね。
このあたりがオイル選びではすごく難しくなってきます。
同じオイルを新車からずっと使えばいいってもんではありません。
オイル交換の時に、オイルの減りなどを確認してベストなものを探していかなければなりません。
どんなエンジンオイルを使えばいいかは車種で様々です。
同じ車でも、新車・走行距離の多い車・オイル交換を定期にしている車・オイル交換をサボっている車など状況は様々。
一台一台の車に合ったオイル選びがすごく大事になってきます。
いいオイル選びと定期的なオイル交換でお車の調子を維持していけたら嬉しいですね(^^)/